ホームレスと、たばこ。コンビニにて。【 1 】



私は、たばこがやめられないでいる。

最初に吸ったのは中3の時。
好奇心で、ECHOを吸ったけど、1本だけ吸ってみて
死ぬほどゲホゲホなったので残りは捨てた。

それに懲りて、高校卒業までは一切吸わず、
大学に入ってから、吸い始めた。

大学時代はバイトをいくつも掛け持ちし、
空いた時間はバンドの練習に明け暮れていた。
かなり乱れていたので、タバコもガンガン吸っていた。

最初に吸っていたのはパーラメント。
吸い口の紙が出っ張っているのが、なんとなく高級感があるような気がして気に入っていた。
その後は、マルボロとか、セッターとか、ショッポとか、色々銘柄を変えていた。
マルボロメンソールや、クールのメンソールなんかも吸っていた。

タバコと浮気の関係

良く、タバコの銘柄をコロコロ変える人は浮気性だ、という人がいる。

それは間違いだ! と声を大にして言いたい。
仮にもし、浮気願望があったとしても、
モテなければ浮気はできない、ということを忘れないでほしい。

だから、タバコの銘柄をコロコロ変える人は浮気性だ、というならば
せめて後ろに、「だが、イケメン、イケジョに限る!」と付け加えてもらいたい。

しかし、良く考えて欲しい。

イケメン、イケジョは、タバコの銘柄など関係なく、
タバコを吸う、吸わないすら関係なく
浮気をする確率は上がるものだ。
だって、モテるから。

全然モテない、というか恋人すらできない私は、
タバコをコロコロ変えてはいたけど浮気するチャンスすらなかった。

会社とタバコ

飲食店時代

私は、大学生時代6年間ファーストフードの飲食店でバイトをしていて、
大学卒業後、そのまま就職した。

アシスタントマネージャーを経て、店長に昇格したんだけど、
その会社では、タバコを吸うと、仕事上とても不利だった。

まず、タバコの匂い。

未成年(高校生)のアルバイトを数十人雇っていたが、
お店の管理者がタバコを吸うのは教育上好ましくないとされた。
もちろん、高校生が喫煙するのは厳重に禁止していたが
自分が吸っていては示しがつかない時もある。

お客様にも失礼かもしれない。(いや、間違いなく失礼だ)

タバコを吸わない人はタバコの匂いに非常に敏感だ。
吸った当人は、気づいてないかもしれないが、
1度吸うと、1時間くらいは周りに匂いをばらまいていて
タバコを吸わない人はその匂いにすぐ気がつく。

ましてや、飲食店である。
食事をしにわざわざ来たのに、接客を受ける従業員から
タバコの匂いがしたら、不愉快きわまりないと思う。

そして時間。

タバコを吸う人は、概ね1時間に1回のタバコ休憩を体が要求する。
タバコを吸う時はだいたいドリンクとワンセットだ。
私はタバコを吸う時は、必ずブラックの缶コーヒーを飲んだ。

缶コーヒーを自販機で買い、タバコを吸いながら缶コーヒーを飲むと
5分はあっという間に過ぎてしまう。
前後の行動時間を考えると15分くらいは無駄な時間が発生する。

このタバコ休憩は、どう考えてもサボりであり休憩なのだが
不思議とタバコを吸う人はタバコをサボり時間とは考えていない。

それでも、人並みに後ろめたさは感じるので、トイレに行くフリや
倉庫に資材を取りに行くフリ、用もないのに事務所に行ったりして
人にみられない様にこっそりタバコを吸う。

しかし残念なことに、撒き散らすタバコ臭でサボりタバコはすぐバレる。
それならいっそ堂々とタバコをすえば良いのだが、
いかんせん、この禁煙・分煙時代。
そう簡単にタバコは吸えないので灰皿の場所まで人目を忍んで”通う”のだ。

当然、缶コーヒーの飲み過ぎでトイレも近くなる。
トイレとタバコも、もちろんワンセット。
タバコと缶コーヒーもワンセット。
トイレをしに行って、さらに缶コーヒーを飲む。
次のトイレがまた、近くなる。

狂気の沙汰である。

お金。

そんな生活をしていると1日1箱以上のタバコと
10本以上の缶コーヒーを消費する。
1日2000円は無駄遣いしていて月に5万〜6万円は使うのだが
不思議とタバコを吸う人はタバコ代の400円✖️30日で1万円とチョットの程度しか
お金は使っていない、と言い張る。

だから、タバコを吸う人は、だらしなく、意思が弱く
仕事をサボりがちで、自分に甘く、他人にも甘い。
おまけにお金を浪費していて、金の管理ができない、
つまり、仕事ができないと思われた。

私は、最後の意見には少し反対で、タバコを吸う人の中にも
仕事の出来る人は少なからずいると思っているのだが、
かといって、そういった批判を全否定はできない。

とはいうものの、自分はタバコをやめれずに、吸い続けていたのだけれども
ついにやめないといけない時が来た。

“BOSS”がOM(オペレーションマネージャー)として九州エリアの統括に
赴任してきた時である。

“BOSS”は、大のタバコ嫌いで、自分のエリアの全店長に禁煙命令を出した。
それできっぱりとタバコをやめ4年間は禁煙していた。

その後、自分の店は直営からフランチャイズへと変わった。
その時、直営社員に残って、日本全国のどこかに転勤するか
地元に残ってフランチャイズ会社に転職するかの選択に迫られた。

私は、少々給料が減っても、転勤の心配のないフランチャイズ会社に
入る道を選び、直営会社を退社しフランチャイズ会社へ転籍した。

会社が変わるのでフランチャイズオーナーが社長であり
マニュアルは変わらないけど方針は随分と変わった。
そこでは、割と喫煙に対して寛容だったため
気がつけば再びタバコを吸う様になっていた。

不動産会社営業時代

その後、長く働いた飲食店をやめ、大手不動産会社の営業をした。
おもにマンションを売りつける仕事である。

そこでは、強制的に禁煙させられた。

理由は、超ヘビースモーカーだった社長が、
医者に止められて禁煙せざるをえなかったためで、
道連れに全社員を禁煙させたのである。

禁煙できない奴はクビだ!との命令が出され、事実、
隠れてタバコを吸っていたのがバレた同僚は
厳重注意を受け減給になった挙句、会社をやめた。

こういう時、つまり、タバコを吸う人を強制的に禁煙させようとする時
よく、君の体の健康の為、とか、お金の節約の為とか、上手いこと言うが
それは、大きなお世話だと思うのは私だけかな?

ただ一つだけ言えることは、タバコをやめてみて初めて
タバコを吸う人がどれだけ臭く、どれだけサボりに見えるか
改めて気がつく、ということだろう。

だから、その社長も全社員を禁煙させたのかも知れない。

建設会社営業時代

その後、縁があって私は建設会社の営業に転職した。
訪問営業で住宅リフォームを売りつける仕事である。

この会社はまるで反対だった。
ここでは、社長が超ヘビースモーカーであるため、
強制的に全従業員にタバコを吸わせるのだ。

入社式の時、社長自ら、この中にタバコを吸わない奴はいるか?
と聞き、手をあげさせ、吸わない人間を集めたあと全員にタバコを咥えさせ
火をつけ強制的に吸わせた。

男も女も関係なしだ。

その時、常務や専務、営業本部長もそばにいたが
これは儀式だ!嫌ならやめろ!と怒鳴っていた。

まるでヤクザだ。

私は逆に興味が出てそのまま、その会社に入ることにした。
そして、その日から再びタバコを吸い始めた。

現在

現在は会社を立ち上げて細々やっているが、
正直、タバコはやめたままでいたほうがよかったかな、と思う。

2回、禁煙に成功しているため、
やめようと思えばいつでもやめれる、と思ってしまう分
逆にやめられないでいる。

ちょっと情けない。

ちなみに、最近まではメビウスのオプシションイエローがお気に入りで
ずっと吸っていて、1ミリから5ミリに重くしたところだったのだが、
昨日からまた銘柄を変えて、今はKOOLの5ミリを吸っている。

< つづく >

ホームレスと、たばこ。コンビニにて。【 2 】

2017.08.20
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